ギターのコード進行がノスタルジーな雰囲気で、懐かしいような感覚になります。
カネコアヤノさんはソロのシンガーソングライターですが、世界観が素晴らしいです。
彼女にしかないゆるりとしながら穏やかな気持ちにさせてくれる楽曲は誰もが好むでしょう。
『ロマンス宣言』という題名の通り、自分のなかの”ロマンス”があって、
現実が辛くても、望む通りではなくても、理想のロマンスがあるのです。
歌詞に迫る
机の下にかくしたおもちゃたち
今日もわたしの全てをあざ笑うのだ
言ってはいけないと分かっていても
深い傷をつけても 君たちは甘いチョコ
机の下に隠したおもちゃたちは、自分の心が辛いとき、
悲しいときに受けとめてくれる存在です。
どんなにひどいことをしてしまっても、甘いチョコのように優しいのです。
だけど謝りたくない
だれにも見せない
わたしの理想の家族計画
体が凍えて ふるえる夜には
誰かの力をかりなくちゃ
自分が悪いと思っていても、おもちゃたちには謝れない自分がいます。
理想の家族計画とは何を指すのでしょうか。
自分のなかのロマンスがそこにはあって、辛いときには誰かにそばにいてほしいのです。
机の下にかくした恋心
今日もわたしの全てを抑え込むのだ
嵐の夜にこじれたロマンス
けれど どんなに酷くされたって
次の日には
大切なもの、見られたくないものは机の下に隠してしまう。
机とは、自分の心の中を指しているのかもしれません。
時には大事にしているロマンスがこじれてしまうこともあります。
優雅にお湯を沸かして
コーヒーのむのよ
わたしの理想の喧嘩計画
分かってほしくて かなしいときには
だれかの力をかりなくちゃ
それでも次の日には、昨日の喧嘩も忘れて優雅にコーヒーを飲みたい。
これが自分の中の理想の喧嘩計画なのですね。
自分のことをわかってほしい、そう強く願う時には誰かにそばにいてほしい。
それも自分の理想なのです。
お湯を沸かしてコーヒーのむのよ
おしゃれな出窓に 花を飾って
大きな犬の横にはロマンス
そろそろロマンスどうにかしなくちゃ
ポケットの中の小さなお話しかもしれないけど
関係ないでしょ
私の横には決まってロマンス
そろそろロマンスどうにかしなくちゃ
女の子が夢見る幸せの中に、出窓に花を飾り、大きな犬がいることがあるかもしれません。
出窓は筆者も小さな頃から憧れたものです。
シルバニアファミリーの家で出窓があって嬉しかったのを覚えています(笑)。
ポケットの中の小さなお話とは、自分の小さな頃からの憧れを
大人になった今ではなかなか周りと共有できないことなのでしょうか。
だからこそなんとかしなくちゃと思っているのです。
夢見る少女ではずっとはいられないと感じているのです。
最後に
女の子が小さな頃から持っているロマンスを、彼女らしく表現している1曲。
MVはモノクロな映像で街や海を題材にしています。
ぜひ楽曲と映像の世界観をご堪能ください!
聴いた後はなんだかほっこりする気持ちになりますよ。