両思いだった幼馴染との恋の歌です。
夏の思い出と、昔の恋を忘れられずに過ごす日々。
インスタで彼女を見かけ、DMを送り会うことに。
だけど時間が経って、それぞれに恋人がいることを知り、過去の淡い恋心に終止符を打ちます。
seaukaさんの表現力のある歌声と、夏の情景と寂しくも甘酸っぱい気持ちが共感を呼びます。
このような経験をしている方も多いかと思いますが、胸がキュンと締め付けられる一曲です。
歌詞に迫る
付き合って5年目になる彼女がいながらも
本当は別の人を思ってた
幼いながらにずっと好きだった
でも今は今で多分満足してんだ
5年も付き合っている彼女がいながらも、
ずっと幼馴染の彼女のことが忘れられません。
もちろん、今すぐに何ができるわけでもなく、
時が経った今は、この現実に満足はしています。
でも胸の中にはずっとあの頃の恋が残っています。
あの頃は家族同士でよくいった海で遊んで
パラソルの下で休憩して
砂浜で山崩しゲームしたりして
君がいつも砂取りすぎて僕が支えんだ
幼馴染で家族同士でも仲が良く、海で遊んだ記憶が蘇ります。
子供の頃は海で泳ぎ疲れると、砂浜で遊びましたよね。
砂で作る山を崩すゲームで、いつも彼女が砂を取りすぎてしまうのを僕が支えます。
好きなくせにわざと意地悪をして
でも それは十二歳の夏 壊すように言った
またね がいつもよりも 消えない
小さな頃って、好きな女の子にわざと意地悪をしてしまいますよね。
照れ隠しもあり、どう接していいのかわからずについちょっかいをかけてしまったり。
ところが、12歳の夏に親の都合で急に離れ離れになってしまいます。
いつもの「またね」がずっと心に残ります。
あっという間に飛んでいった君の麦わら帽子
もう僕が拾うことはできなくて
砂をとりすぎて揺れる枝を支えるのも
もうきっと誰かの役目になったよな
彼女の麦わら帽子が風に飛ばされれば、今までは僕が拾っていたのに。
今となっては拾うことができません。
山崩しゲームで砂を取りすぎてしまう彼女、その枝を支える役目も、きっともう僕ではありません。
そんな寂しい気持ちに浸りながら、過去の思い出に想いを馳せます。
綺麗になった君をインスタで見かけて
DM送れば会うことが決まった
新幹線と電車で向かった先
ぼくの名前にハテナつけて呼んだらしい声が
やっぱそうだなんて はしゃいでいる君は
やっぱりぼくが好きな人に変わりなくて
オレンジに照らされて 笑ってる
偶然SNSのインスタで彼女のことを発見します。
大人になり、もっと綺麗になっている君に思わずDMを送ります。
何年振りの再会でしょうか。
大人になった2人は久しぶりに会い、照れながらも再会を喜びます。
自分の好きだったままの彼女に、改めて惚れ直してしまいます。
表現するならば、夏が似合うオレンジに照らされ、太陽のように元気な彼女です。
あっというまに飛んでいった君の麦わら帽子
もう拾ってはいけないってことも
砂を取りすぎて揺れる枝を支えるのも
もう誰かの役目になったってことも
穴埋めるように話してたけど 2つしか覚えてなくて
彼女の麦わら帽子を拾うことはできないという現実。
そして、今まで自分の役目だったものは他の誰かのものになってしまいました。
会わずにいた空白の期間を埋めるように話しても、覚えているのは2つだけです。
今は彼氏がいるってことと
あの頃の2人の
私も好きだったってこと
今は恋人がいること、そしてあの頃両思いだったことを知ります。
なんとも切ないカミングアウトですが、両思いだったことに喜びを感じてしまいますね。
このシーンは聴いているだけで胸がぐっと締め付けられます。
あの時好きと言っていたら、あの時離れ離れにならなかったら・・。
そんな想像が頭をよぎりますが、時の流れは変えることができません。
あっというまに飛んでいった君の麦わら帽子
あっというまに飛んでいった君の麦わら帽子
もう僕が拾うことはできないんだ
砂を取りすぎて揺れる枝を支えるのも
もうできないない たとえ友達だからといっても
たとえ友達だからといって、彼女にはすでに大切な存在がいます。
その2人を邪魔することはできないし、今更彼女がそれを望んでいないことも承知です。
だからこそ、時間を巻き戻せたらと思ってしまうのかもしれません。
なんで今さらわかんだよ 甘酸っぱいな オレンジ
好きだった お互いずっと 両思いだった
あの頃の 幼い2人 綺麗な過去だ
好きだった お互いずっと 長い恋は終わった
彼女が自分のことを好きだったなんて、なぜ今さらになってわかるんだ。
両思いだったのなら、将来一緒になれたかもしれないのに。
そんな気持ちがよぎりますが、すべては過去のものです。
初恋は特別な思い入れがあり、綺麗なまま残ります。
お互いが好きだったことは変わりなく、それがわかっただけでも良かったのではないでしょうか。
長い恋はここで終了しますが、あの頃の思い出はずっと胸の中に生き続けます。
最後に
甘酸っぱい初恋の物語を題材にした楽曲ですが、聴けば聴くほどにキュンとしてしまいますね。
幼い頃の恋と、大人になってからの恋はアクションも何もかもが違います。
子供の頃のピュアで、好きな気持ちをうまく表現できないもどかしさ、
大人になって再会した時にはお互いに恋人がいて身動きができない現実。
片想いではなく両思いだったことがまた素敵ですよね。
夏の思い出を想起させるので、オレンジの太陽の光から「Orange」と付けたのかもしれません。
曲調もゆったりとしていて大人な音色なので何度もリピートしてしまいます。