イアイリさんの「ナインティーン」をご紹介します!
ギターの弾き語りで、バッキングが心地よく始まります。
可愛らしい声ですが、”今”を必死に歌う切なさが胸を打ちます。
曲のタイトルの通り、ひとつの節目となる20歳になる前の複雑な心境を歌詞にしています。
歌詞の中に出てくる”君”とは誰を指すのでしょうか。
自分の19歳の頃を思い出して(現在19歳の方は今を照らし合わせて)ぜひ聴いてみてください!
歌詞に迫る
私がこの世に産まれて
19年も経ったっていうのに
まだまだ知らないことだらけ
泣き虫も治ってない
あいつのことばっか歌にしてきたけど
いい加減さようなら弱い自分とお別れのときだわ
もうすぐ10代が終わろうとしている19歳という年齢は色々なことを思う時期ですね。
自分の中ではもう19年も生きて経験を積んでいるのに、まだまだ泣き虫だと感じています。
案外何歳になっても泣き虫になることはあります。
大人にならなきゃ!という焦りがそうさせるのかもしれません。
”あいつ”とは、好きな人を指すのでしょうか。
自分よりも年上の”あいつ”に対して何かしらの想いや執着もあったかもしれませんが、
そろそろお別れするんだ!という気持ちが読み取れます。
ナインティーン私
子どもで居られなくなったのね
君の背中があまりにも
大きすぎて前がよく見えないなあ
もうすぐ20歳。大人の仲間入りを目前にして、今までみたいに子供のままではいられないと感じています。
君の背中が指すものは、自分よりも人生経験があって尊敬しているからかもしれません。
自分と比較するとかなり違いがあるのだと痛感しています。
ナインティーン君に
届いて欲しいと願っている
死ぬなよ。無責任な言葉
それでも君が生きる世界で息をしたい
君に届いて欲しい言葉は、「死ぬなよ」ということなのでしょうか。
君のことを大切に想っていて、できれば君と同じ世界で生きていたいという願望がそこにはあります。
なかなか「死ぬなよ」と伝えることは日常ではないですが、相手を想っての強い気持ちなのだと解釈できます。
私この世に生まれて
19年も経ったっていうのに
何にも変われない自分に
少し嫌気がさす
明日があることが当たり前じゃないと
日々噛み締めてく誰かのために歌っていたいんだ
時が経てば自然と成長し、幼い頃に想像していた大人像になっていたいと思うもの。
しかし、現実はそううまくいかず、努力をしたり成長するための試練を乗り越える必要があります。
自分が思い描く将来と、いざ大人になってからの自分は結構乖離があったりするものですよね。
変化できていない自分に嫌気も焦りも感じてしまいますが、きっとそうやって大人になっていくのでしょう。
冒頭ではあいつのことばかりを歌にしていましたが、ここでは誰かのために歌いたいに変わっています。
誰かのために歌いたいという純粋な気持ちが生きる原動力にもなっているのかもしれません。
ナインティーン私 子どもでいられなくなったのね
君の背中があまりにも
大きすぎて前がよく見えないなあ
ナインティーン君に
届いてほしいと願っている
死ぬなよ。無責任な言葉
それでも君の生きる世界で息をしたい
あなたが誇れるわたしになりたい
歌詞の中で”あいつ”、”君”、”あなた”と表現の仕方が変わっていることにお気づきでしょうか。
すべて同じ人を指しているかと思われますが、
最終的には自分の大事な”あなた”に誇れるようになりたいと願っています。
あなたの存在は、自分を少し背伸びさせてくれて、憧れを含んでいるのですね。
最後に
誰しもが通る19歳という年齢は、思春期を終えて大人の仲間入りをする手前で不安定な感情も出てくる頃です。
しかし、その時にしか感じないことや経験できないことがあり、
しっかり自分と向き合うことが大事だったりしますね。
そんなナインティーンをテーマにしたこの楽曲は、心の中の19歳だった自分を思い出させてくれます。
自分の心境の変化に戸惑いながらも、今を一所懸命に生きているのだ!という歌詞にぐっとします。
ぜひご視聴ください。