4人組バンドnazcaの楽曲、「カプチーノ」をご紹介します!
ギターの柔らかいメロディーと、ボーカル野崎真央さんの少しロートーンの歌声が優しく包み込みます。
MVでは綺麗な水色の空と、晴れの中の景色、歌詞に出てくるあぜ道など情景が楽曲とマッチしています。
一度聴くとつい好きになってしまうこの楽曲、沢山の方に知っていただきたいです。
ぜひ映像と共にご視聴ください。
歌詞に迫る
車窓から見えたあの青は
まだ風に遺ってる
もう冷え切ったカプチーノ
君の理由なんてもういいよ
あぜ道をゆく影
”あの青”とは、きっと空を指しているのでしょう。
車で走っている時にみたあの空の青色は、まだその風の中に感じることができます。
”冷え切ったカプチーノ”は、時間が経ったことを想起させますね。
君の理由に納得がいかず、まるでカプチーノを飲むことも忘れてしまったかのよう。
足りないものはあと少し
今日を歩いているような、
ねえ。代わりの利かないものばかり
わからないや
そばにいれたらそれだけで満たされるのに
ああ、ここで止まってるの?
代わりの利かないものとは、ここでは君と過ごす時間なのかもしれません。
君と一緒にいられればそれでいいのに、それもうまくいきません。
足りないものを集めるために今日を歩いているのに、止まってしまっているままです。
君の明日に生きたい
だから魔法をください
何度目の詩を僕は歌う
ここに描いて、雨を待って
冷えたカプチーノに手を伸ばす
ああ、残ったままで
”君の明日に生きたい”とは、君と明日もその先も一緒に過ごしたいということですね。
どんな理由でふたりは一緒にいられなくなったのかは断言できませんが、一緒にいることを願っています。
何度もそんな願いを込めた詩を歌ってきたことでしょう。
カプチーノは相変わらず冷えたままです。
もう少しも昨日のこと
わからないの それでもずっと
白いあの日が残ってるの
こんなに確かに
冒頭での青が空を指していたように、”白いあの日”は色である日を表現しています。
つい昨日のことさえわからないのに、ある日だけは鮮明に覚えています。
それはきっと君と過ごしたかけがえの日なのでしょう。
なりたいばかりの同じね
言葉を繋いでるのは、ああ
止めたい時間に蓋をして。
変わらないや
泡が溶けたらそれだけで満たされるのに
ねえ、ここで止まってるの
同じ言葉とはどんな言葉なのでしょうか。
君と一緒にいる時間を大切にしたい、時間をとめたいと思うのに何をしても変わりません。
”泡が溶ける”とは、カプチーノの泡を指しています。
時間は進んでいるのに、君と一緒にいるための解決策は一向に見つかりません。
僕に明日をください
だから魔法はいらない
何度目の詩を僕は歌う
ここに描いて、君を待って
冷えたカプチーノに手を伸ばす
ああ、残ったままで
先ほどは魔法の力でもいいから君と過ごす明日を望んでいましたが、今度は魔法はいらないと断言しています。
魔法の力を借りずに自分の力で明日を生きて、君を待つことを選びました。
冷えたカプチーノはいつまでたっても減ることはありません。
気づけばここにいて
忘れてしまうかな?
どれだけ想えば明日になれる?
いつか、いつか終わらない
夢がね、覚めたら
”ここ”とは、君と一緒に過ごした大事な場所なのか、君が去っていくあのあぜ道なのか。
君とのこともいつかは忘れてしまうのだろうかと不安になります。
明日を願えど、終わらない夢が覚めるまでは難しそうです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
爽やかなメロディーラインに、少しノスタルジーな要素があるこの学曲。
カプチーノという題名だけに、カプチーノの温度や泡などを比喩して時間の経過や気持ちの変化を表現しています。君との明日を願えど思うようにはいかない日々。それでも私は君を想って歌い続けます。
切なさも残りますが、そこがまた心に響きますね。
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