大阪発の3ピースバンドSUNさんの「ブルーヴァイオレット」をご紹介します。
疾走感のある軽やかな楽曲が魅力的!
ボーカルのふじいしほさんの伸びやかで通る歌声が耳に心地よく、いつまでも聴いていたいくらいです。
MVでは古い校舎で3人が演奏していますが、あたたかく爽やかな風が吹いて気持ちよさそう。まさにこれから夏が来る予感です。
そしてなんと言っても3人が楽しそうに演奏しているところに元気がもらえます。
題名の「ブルーヴァイオレット」は、直訳すると”青みの強い紫”ですが、淡い夏の色をイメージしているのでしょうか。
君との思い出や、情景がたくさん散りばめれている歌詞にもご注目ください。
ここからは歌詞の考察をしていきます!
歌詞に迫る
緑色の丘を紫に染めている
ぬるい風が夏のにおいをのせて
君と私の声が図らずも重なった
知らないでいた物語をはじめよう
“Blueberry”
これから夏がやってくるなというフレーズ。
君と私はどのような関係なのでしょうか。
二人の声が重なったことで、何かが始まる予感を表現しています。
”Blueberry”とは物語につけた名前なのかもしれません。
綺麗な笑顔も 私の想いも
全部混ぜてドロドロにしてしまおう
君とならできるよ歌を歌おう
外を駆けだそう 星をみにいこう
誰にもできないようなことを
綺麗な笑顔は君の笑顔、そこに私の気持ちも一緒に混ぜてしまいたい。
二人でひとつになって、色々な景色をみて、誰もできないようなことをしたい。
そんな願望から、君に対しての特別な気持ちが読み取れます。
そしてどんな歌を歌うのでしょうか。
この夏は君と一緒に冒険をしてワクワクしたいのでしょう。
痛いも甘いも混ぜ合わせて
私の不器用消してよ!
ブルーヴァイオレット
幾重の光をかき集めたら
ガラスのよう 呪いが舞い踊る
私が凍らないように
恋愛をすると辛いこと、嬉しいことが沢山ありますよね。
それを”痛いも甘いも”と表現しています。
恋愛をしていると特に自分の不器用さに目がいくこともあり、消してしまいたい気持ちになるのでしょう。
”幾重の光を集めると呪いが舞い踊る”とはどんな呪いなのでしょうか。
二人の物語の中にはおとぎ話のようにメルヘンな表現も含まれているのです。
木陰で身を寄せ笑い合う季節が
目にも止まらない速さで過ぎていく
アイオライトに映す景色は鮮やかに
飴玉を奥歯でかみ砕く
君の味が変わりはじめた
君との時間はあっという間に過ぎ去っていきます。
それだけ楽しく幸せな時間なのだということを示唆していますね。
アイオライトとは、ブルーヴァイオレットの色をした宝石です。
いつも二人の物語の中にはこの淡いブルーの色に包まれているのですね。
飴玉を噛んだ時に君の味が変わりはじめたのは、君との距離が少しずつ離れていくことを指しているのかもしれません。
乾いたエンジンが鳴り
ラビットアイの葉が落ちてく
「またいつか」の声が響いて
私の何かが抜け落ちる
乾いたエンジンは君が乗っている車かバイクからの音でしょうか。
ラビットアイとはブルーベリーの一種で、その葉が落ちていくことで二人の関係も終わりを告げるのだと予感します。
君は「またいつか」と言って去ってしまいます。
残された私は抜け殻のように寂しさを感じるのです。
痛いも甘いも怖くないから
私はひとりで歌うよ
ブルーヴァイオレット
少しの湿度をもった風で
セミロングの髪が揺れている
淡い夏を終わらせて
君がいなくなってしまった今、それでも自分一人で歌い続けます。
きっと、君と一緒に歌ったあの歌でしょう。
夏の間に味わった君との日々を胸に想いながらも、時の流れに身を委ねます。
君と出会って君と別れた淡い夏は、終わりを告げていくのです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
アップテンポでキャッチーな楽曲で元気をもらえます。
歌詞には切なさと儚さを感じながらも、二人の夏の思い出が想起されますね。
これから何かが始まる予感や、時間の経過、気持ちの描写を様々な角度からブルーヴァイオレットの色で表現しているところも素敵です。
ぜひ歌詞の内容に想いを馳せながらご視聴ください!