NELKEさんの「ロリポップサイダー 」をご紹介します。
胸を揺さぶるメロディと、熱い気持ちを感じる歌詞が最高にかっこいい楽曲です。
RIRIKOさんの歌声は力強くもどこか切なく、その表現力に圧倒されます。
サビの盛り上がりは特に高揚感があり、何度も聴きたくなるのです。
MVではライブ映像をメインに、歌っている時の表情や演奏している姿が見られます。
ライブに行きたくなること間違いなし!
ここからは歌詞の考察をしていきます!
歌詞に迫る
大丈夫かい?無理していないかい?
まぁ…無理してちょうど良いくらいか
そう直ぐまた自分の価値とか 低く見てやるなよ
わかるけど
自分の性格も特徴も一番よく知っている。
だからこそ今少し無理をしていることに気づきながらも、それを良しとする自分がいます。
周りと自分を比較しては、自分の価値が低いと落ち込んでしまう。
もっと頑張らないと、もっと価値をあげないと、そんなふうに自分に鞭を打ってしまうのです。
ベランダで吸うタバコとか
無理やり飲む安いお酒とか
あの曲の
あの歌詞の
あの人みたいに…
どこかで見た景色、光景、行動。
自分の中から純粋にやりたいと思ったわけではなく、いつか聴いたあの曲の中のあの人の真似をしてみる。
自分を俯瞰して遠くからみているような感じですね。
誰もが一度はそんなふうに真似をしたことがあるのではないでしょうか。
やけに晴れ渡る空で 僕は泣いていた
ロリポップキャンディと炭酸水
何かになるその前に “僕”になれてるか?
この甘さじゃもうダメなのか?
雨が降るわけでもなく、自分の心とは裏腹に晴れた空の元、僕は涙します。
晴れた空が憎いくらい、自分は苦しくて泣いているのです。
ロリポップキャンディと炭酸水を片手に泣いているのかもしれません。
何かになりたい、何者かにならなければ、そんな焦燥感が自分を襲います。
しかし、何かになる前に自分という人間は自分らしく生きられているだろうか?
自問自答しているのは、そこにまだ自信がないからでしょう。でもそれでいいのです。
今の自分はまだまだ世間では甘いと言われるだろうか。そんなふうにこれからの進むべき道を探しています。
青色と言うには淡くて
水色と言うには濁ってる
青でも水色でもない中間の色は、一体何を指しているのでしょうか。
自分の涙なのか、心なのか、飲んでいる炭酸水なのか。ここでは晴れ渡る空の色を指しているのでしょう。
La…
La… はぁ やっぱダメだな あーあ
La…
こんな声じゃ見つけてもらえない
必死に生きて、必死に歌って、必死に声を上げてみても、世の中では自分を見つけてもらえません。
どうしたらいい?どんな声ならば見つけてもらえるだろうか。
答えがないからこそ、可能性はあります。その分苦しくなってもしまう。
君は何味を選ぶ?迷ってる場合か?
気づけばMonday を繰り返し
未来が無限すぎるから むしろ辛いよな
カラフルすぎても駄目なのさ
そんな中、自分はどうしたいの?迷っていても前には進めないことを知っています。
迷っているうちに一週間が終わり、また月曜日がやってきます。
自分には可能性があって、何にだってなれると思えば思うほどに、何をすべきかわからなくなってしまいます。
カラフルすぎると迷ってしまうから、せめて自分の色を見つけていきたいものです。
進むべき道がわからず、スタートラインで燻っている人も沢山います。
それが人生であり、大人になっていく過程なのですよね。
たまに曖昧に愛してくるでしょ?
あまり馬鹿にしないでほしいよ
甘い夢を見せてくれよ
見ていたんだよ 忘れてないよ
”曖昧に愛してくる”という表現は、本心から自分のことだけを大切に想ってくれていないということを示唆していますね。
ちゃんと向き合ってくれないのなら、最初からそんな素振りをしないでほしい。
馬鹿にされていると思ってしまいます。
今生きている世界で、何者にもなれなくてもがいている自分に、せめて優しく甘い夢を見せてほしい。
現実の厳しさに若干辟易しています。
空が赤くなる前に全部溶けちゃった
ロリポップキャンディーと炭酸水
何かになるその前に “僕”にならなくちゃ
この甘さのこと好きだから
先ほど晴れ渡っていた青と水色の間の色の空は、だんだん夕暮れに近づきます。
それでも空が赤くなる前に、舐めていたロリポップキャンディも全て溶けてしまいました。
まずは”僕”になることが大事。何かを追い求めるよりも、自分を好きになって自分らしく生きていきたい。
そんな気持ちが伝わってきますね。
”この甘さ”はロリポップキャンディの甘さと、社会からみた自分の甘さを掛け合わせたように捉えられます。
そんな今の自分も好き!ということなのでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ロリポップキャンディとサイダーを一緒に口に含むと、キャンディ風味のジュースになりますよね。
自分自身の生き方や在り方にもがいている心境、葛藤をこのキャンディの甘さと一緒に噛み締めます。
もどかしい気持ちや、もっと何かをしないといけない焦燥感。
歌詞に共感する方も多いのではないでしょうか。
最終的にどんな自分も受け入れて、自分を愛することができるようになっていくのは素敵ですね。
背中を押してくれる楽曲でした。
ぜひ他の楽曲も聴いてみてください!
関連リンク