ネクライトーキーさんの「そういうものでしょう?」をご紹介します!
ほのぼのするイントロから始まるこの曲は、ゆったりとした雰囲気が漂います。
可愛らしい歌声と、秀逸な歌詞のコントラストが最高です。
人生は失敗もあるし、うまくいかないことも沢山ありますよね。
理想通りなんていかない、だからこそ気張らずに笑って脱力して進んでいくのもいいではないか。
緩急のある人生の中で、まぁいいか!と思える寛大さもとても重要なのです。
「人生そういうものでしょう?」というような問いかけにも聞こえますね。
色々な楽器の音色が楽しめるのもこの曲の見どころ。
ここからは歌詞の考察をしていきます。
歌詞に迫る
雑踏 爆ぜる広告
たまに覗かさせてる嫌な国
ヤなことばかりじゃないよ
無理に言っちゃって 笑う
自分の生きている環境、周りの世界は嫌いなところも多々あります。
「でもさ、嫌なことばかりじゃないよ」とポジティブに言われると、逆にそれは無理しているように感じてしまうのです。
”嫌”を”ヤ”と表現するところもポイントですね。嫌よりも、ヤの方が自分の言葉に責任を持っていないように感じるからでしょうか。
感動 成せる強欲
いまに汚れてくるエンターテイメント
見てくれは悪くないよ
無理に突っ張って 笑う
純粋な感動や発見ではなく、誰かの欲の先に作られたエンターテイメントは”汚れてくる”と表現されています。
見た目は悪くないからこそ、皆が踊らされてしまうのかもしれません。
でもどこか無理をしているようで、空虚な感情になることもあるのでしょう。
ちょっと口ずさんだhey,hey,hey
わかってる 港はまだ見えちゃいないな
港が見えた先には何があるのでしょうか。
まだ見えぬ港へ私たちは向かっているかのようですね。
ほら間違って おどけちゃって
願うなら静寂になって
笑うなら手を繋いで
またくたびれて行こう
間違ってもいい、おどけちゃおう。
願うならこうしたい、という願望はあるけれど、絶対ではない。
くたびれても前に進むことが生きていることなのです。
同じような日々を過ごすこと、それも奇跡なのですね。
納豆混ぜる朝食
これで多少の無茶は許して
身体にガタはきてるよ
無理に乗っかって 笑う
朝食に納豆を食べれば、いつも無茶している身体も許してくれるかな?そんな声が聞こえてきそうです。
少しは健康的な生活を心がけるけれど、根本解決には至らない。
多少の無理も生きるには必要なのかも・・。
ちょっと口ずさんだhey,hey,hey
わかってる 港はまだ見えやしないな
この場面でもまだ港は見えてきません。
いつか必ず港を見たい、という気持ちが伝わってきますね。
また間違って
こぼれちゃって
願うなら形になって
笑うなら手を繋いで
またくたびれて行こう
寒いままの日が続くね
なんとなしの日が
ジワジワ辛くなるよ
寒い日々が続いたり、パッとしない日々が続くことに焦りや恐怖を感じることもあります。
それは春を待つことであったり、日々頑張っていることが報われることを望んでいる裏返しだからかもしれません。
ジワジワと辛くなるのです。
ちょっと口ずさんだhey,hey,hey
わかるかい?理想なんて吐き気がすんぜ
誰に問うているのでしょうか?
冒頭で”ヤなことばかりじゃない”と言った君にでしょうか。
理想を語るほどに現実との乖離を感じるからこそですね。
ほら間違って おどけちゃって
願うなら静寂になって
笑うなら手を繋いで
またくたびれて行こう
どこへだって 行けるなんて
意味ありげに思い込んで
くだらねえな 嘘くせえな
笑ったままで言うよ
また間違って
どこへだって行けると思っても、実際はそんなに簡単なことではないからでしょうか。
誰かが無責任に励ましたり、期待を持たせることに嫌気がさしてしまう。
それは自分の人生を真剣に生きているから。
責任もすべて自分にあるからこそですよね。現実や人生を真摯に捉えている証拠です。
ほら間違って
おどけちゃって
ごちゃついて
倒れ込んで
それだけで それだけで
そういうものでしょう?
間違うこと、おどけること、ごちゃつくことも、倒れることもすべてが、人生そのものなのですね。
綺麗なだけではなくて、人間味があって素敵です。
混沌としていることも悪くないと思えます。
肩の力を抜いて生きていこう!そんなメッセージがこめられているようですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
人生って、そういうものでしょう?と教えてくれるような、寄り添ってくれるような一曲です。
こうでないといけない、こうするべきだと肩肘張って生きていると疲れてしまうもの。
もう少しゆったりと、こんな日もあるよねとポジティブに捉えて生きていけると楽なのかもしれません。
優しいだけではなくて、現実の厳しさもしっかり歌ってくれるところが良いですね。
あなたは何を感じましたか?