明くる夜の羊の「蹴り飛ばして」をご紹介します!
疾走感と力強い歌声が特徴的な楽曲です。
魂の叫びのように歌う姿、歌声に心が揺さぶられます。
サビの”蹴り飛ばして”が勢いがあって最高ですよね。
落ち込んだり、元気がない時、自信がない時に背中を押してくれる一曲です。
MVではバンドメンバー全員が思いっきり演奏して、音楽を楽しんでいるのが伝わってきます。
ライブで聴けば盛り上がること間違い無し!
ここからは歌詞の考察をしていきます。
歌詞に迫る
蹴り飛ばして真っ赤になった爪先思ってたよりも痛かった涙も晴れて少し笑えるああそうだ、僕は生きている
「蹴り飛ばして」という衝動的な行動には、怒りや悔しさ、やるせなさといった感情の爆発が込められているのかもしれません。
しかし、その代償として感じた「痛み」は思っていたよりもリアルで、涙が出るほどです。
その痛みすらも笑えるようになってきた瞬間、「ああそうだ、僕は生きている」と、実感する自分がいることに気づきます。生きているからこそ痛みも感じるのですよね。
言葉ひとつで臆病になって傷つけたことに傷ついていつの間にかひとりでいる方が楽だと思うようになった
衝動的に傷つけてしまったこと、意図せずに傷つけてしまうことも生きていればあります。
傷つけたことに自分も傷ついてしまう、そんな優しい心が故に、誰かとの関わりをなくして一人を選ぶ。
楽ではあるけれど、本当は心のどこかで寂しさを感じているのではないでしょうか。
それが本当の自分か?と自分に今、問いただす心の中にしまいこんだ僕に会いたくて
誰かと関わることをやめてしまった自分に違和感は拭えず、今の自分は本当の自分なの?と問いかけます。
見ないようにしていたことと向き合うのです。
それは本当の自分い会いに行く作業でもあるのでしょう。
走り出してどこまで来たのだろう形式は変わらないけどこの足に確かに刻まれたいくつもの傷を信じている
思うがままに走り出して、いつの間にか景色も変わっています。
どのくらい走ったのかは、自分の足の傷が教えてくれます。
まるで勲章のように、自分の一歩一歩を刻んでいるのです。
散らかった部屋臆病な僕は眠ることだけ許されたいつの間にか嘘みたいに綺麗な朝が僕を包み込んだ
”眠ることだけ許された”という表現は、自分を肯定している証拠ですね。
休むことは、頑張った人に与えられるご褒美でもあります。
ここまで精一杯自分と向き合って走ってきたことを認めている証です。
そんな夜が明けると、綺麗な朝が待っている。
自分の見る景色、世界が変わったようですね。
日々は重なってゆくけど朝を迎えるその度に軽くなってく心を自分が許さない
なぜ朝を迎える度に、自分の心が軽くなっていくのでしょうか。
変化していく自分を許すことができません。
平穏な日々は自分をダメにしてしまう、と自己暗示しているからでしょうか。
蹴り飛ばして真っ赤な朝日の向こう弱い僕を連れてってくれ願うだけじゃダメだと分かってるここじゃない場所へ行かなくちゃ
自分を鼓舞して、このままではダメだ!前に進もう!という前向きであり衝動的な表現です。
この強いパッションが何かを成せる力の根源なのはないでしょうか。
ここにいては行けないという危機感は、自分を成長させる第一歩なのです。
手放してしまうことは思うより簡単だけど離したもの手繰り寄せるのは簡単じゃないと知った
一度手放すことは容易いけれど、それをまた戻すことは難しいものです。
手のうちにあるものを持ち続ける、つまり継続することはエネルギーがいること。
だからこそ、一度手に入れた大切なものは守り続けたいものですよね。
立ち止まって見上げた空に同じ雲なんて見当たらなかった変われずにいたのは僕だけだだからこの背中
同じ景色も同じ時間も二度と戻ってはきません。
日々一刻一刻と時は進み、景色も変わっていくのです。
空に浮かぶ雲のように、同じ形ではいられません。
自分も同じように、変化をしていかなければならないのです。
蹴り飛ばして迷いも弱さも全部自分に乗せて連れてゆけその足がこの地踏みしめたらやっと気付く、僕は生きている生きている
生きていることは、心地よいだけでも、楽なだけでもありません。
辛いことも、うまくいかないことも試練もたくさんあります。
そんな中で自分がどう生きていたいのかを問いかけてくれるメッセージですね。
動き出す、走り出す、蹴り飛ばす、がむしゃらでもいい、生きていることを実感できるのなら。
最後に
いかがでしたでしょうか。
日々の人生の中で、このままでいいのかなと思いながら生活している人も多いのではないでしょうか。
そんな中、この曲は生きることの真髄を問いかけてきます。
本当の自分はどうしたいのか、今動かなければ後悔するかもしれない。
背中を押してくれるメッセージがたくさん散りばめられています。
勇気をもって一歩を踏み出そう!と思える楽曲です。