NEK!の「Fool」をご紹介します!
イントロからベースラインがカッコ良い、アップテンポの楽曲。
ライブでも盛り上がる曲で、合いの手も入れやすいのがポイントです。
包み隠さずに、世の中の真髄を直球で伝える歌詞が共感を生みます。
歌詞に迫る
お涙頂戴でイイね
こうべたれりゃ万事オッケー
裏垢じゃ相当言ってる
「マジ?疑うわ人格」
SNSが普及し、何かやらかしてしまっても陳謝で済ますことも多いこの世の中。
表面では謝罪はしても、自分のSNSの裏アカウントでは本音を吐き出していることも。
昔から人間なので、本音と建前はあるものですが、それが表面化しやすくなったのも時代なのでしょう。
本音を見てしまうと、人格を疑ってしまうこともありますよね。
誰か見てる どこか見てる
もはや逃げ場所 NO
だからと言って真っ白で
いれるほど人類できてないや嫌悪
悪いことをすれば誰かがみています。
裏を返すと、自分が一番よくわかっていて、相手にしたことは必ず違う形で自分に返ってくるものです。
しかし、誰もが人生に汚点もなく、清廉潔白でいられるものでもありません。
失敗も人間臭さもあって当然なのです。
嗚呼 じれったい真実
ブチ壊しちゃえ既成概念
嗚呼 ウザったい
モラルもヘッタクレもないわ
成人も極悪人もアタシもアンタも
本能に抗えない
所詮、動物ですワン
何かすればすぐに叩かれてしまうこの世の中、どう振る舞い、どう生きていけばいいのか。
そんな息苦しさも感じながら、結局のところ本能には抗えないのです。
普段は理性で動いていても、生まれて死ぬまでずっとできるものでもない。
動物と同じで、完璧に本能を飼い慣らすことはできないのですね。
ブレブレの焦点脳天
狙い定め置きエイム
ほらバレるぞ虚言妄想
飼いならせ承認欲求
明日は我が身だ スベカラク皆
黒歴史は背負うべき業です
焦点と脳天で韻を踏んでいますね。
SNSと承認欲求は密接に絡んでいますが、発信した分、良い影響もあれば悪い影響もあるものです。
黒歴史だって、SNSがあることで刻まれてしまうこともあります。
自分自身を守る為なら
怖や怖や人は愛にでも唾を吐く
嗚呼 生温い理想論
燃やして得る炎上商法
嗚呼 地獄の沙汰も金次第ですわ
誰もが自分が可愛くて、保身のためなら何だってするのが人間です。
他人からそのとばっちりを受けることだってあります。
お金のために炎上商法をしたりすることも、人間の欲望が成せる業ですね。
夢、希望なにもかも
信じてたあの頃に
戻りたい戻れない
もう泥まみれなの
夢や希望を胸に、まっすぐでピュアだった自分はもういません。
この世の残酷さや、人間の汚い部分を見てしまった自分はもう元には戻れないのです。
自分の目には、とても息苦しくて、自分らしく振る舞えない、相手を疑ってしまうような世界に映っています。
嗚呼 美しいものほど
醜く見える現状です
嗚呼
オトナになるって愉快なものね
美しいものは近づくと醜くいものだったり、見たくないものが見えたりもします。
それがわかってくるのも大人になった証拠なのですよね。
子どもの頃は一点の曇りもない、綺麗な瞳と心をしていても、生きていくためには変化はつきもの。
あえて”オトナになるって愉快”という言葉を使っているところは皮肉にも捉えられますね。
嗚呼 じれったい真実
ブチ壊しちゃえ既成概念
嗚呼 ウザったい
モラルもヘッタクレもないわ
成人も極悪人もアタシもアンタも
本能に抗えない
所詮、動物ですワン
本当のことを隠さずに伝えたい。
だけど表面に化粧をして取り繕うことを余儀なくされるこの世界。
人間は皆本能のままに生きているのだから、この息苦しい世界をぶっ壊したいという感情が読み取れます。
透けて見える真実を知っているからこそ、じれったいのですよね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
誰もが感じる違和感や生きづらさを直球に伝えてくれる歌詞に共感です。
これはおかしいよね、でも正しさや正義だけでは成り立たないのも現実だよね、と自己理解しながらも抗いたいという気持ちが伝わってきます。
言葉の選び方や語尾の言い回しなどにセンスが感じられ、楽曲として非常に魅力的です。
アップテンポでもあるので、ライブでも盛り上がります。
ぜひ何度もリピートして聴いてください!