mukeikakuさんの「dull」をご紹介します!
落ち着いたドラムのリズム、ギターのゆったりとした音色が楽曲の世界に誘います。
夜の街を歩く場面と、昼間の太陽の下楽器を弾く姿が対照的ですね。
優しく話しかけるような歌声が、傷ついたり疲れた心を包み込んでくれます。
何気ない日常と人生が対比しているような印象を受けました。
ここからは歌詞の内容を考察していきます。
歌詞に迫る
タバコの煙にのせて
日が落ちていく空を見る
僕たちは こうして
生きるしか なくなったみたいだ
「こうして生きるしかなくなった」というフレーズから、
今の生き方に満足していないことが受け取れます。
どちらかというと、選択肢がひとつになってしまったと嘆きや諦めの要素が含まれていますね。
タバコの煙にのせて日が落ちていくのも、何気ない日常の一場面のようですが、
本当はもっと違う生き方をしたい!という心の現れなのかもしれません。
ママには言えない 秘密を抱えて
大事にしまってたあの記憶は
ママには言えない秘密とは一体どんな秘密なのでしょうか。
幼少期に体験したことであり、大切な記憶でもあることは確かです。
自分の中にひとつやふたつ、そんな秘密や思い出を持って生きている人もいるのでしょう。
いつか消えてしまったときに
いつか忘れてしまったときに
全てが幻にならぬように
色褪せぬように
色褪せぬように
大切な記憶がいつか何かの拍子に消えたり、忘れてしまうのではないかという不安が常にあります。
仮に忘れてしまっても、全てがなくなってしまうことは避けたい。
どうか色褪せず、ずっとそこにあってほしいという願いが込められています。
最後に
いかがでしたでしょうか。
強さや攻撃性とは無縁な、優しく包み込んでくれる世界観に浸ることができます。
自分を見つめ直したい時、ノスタルジーな気分に浸りたいときにぜひ聴いていただきたいです。
どこまでも続く日常の中に、自分の人生の転機となる出来事や秘密が散りばめられていると思うと不思議ですね。