アコースティックギターを片手に、心で歌うこまりさん。
等身大の自分の気持ちや、夢を追うことへの熱い気持ちを込めた楽曲です。
一度聴くだけで胸打たれる彼女のパフォーマンスは圧巻です。
誰しも夢を見たことはあるでしょう。
必死に、そして真摯に立ち向かう姿が素敵です。
歌詞に迫る
楽器不可のアパートで 静かに弾いたエレキギター
誰の耳に届くことのない こんな歌で こんな歌で
広いステージ想像しては
あの日のガラガラのライブハウスを思い出す
楽器不可のため、なるべく静かにギターを練習する姿が情景として目に浮かびます。
ガラガラのライブハウスでの悔しさ、今の自分の歌に自信をなくしてしまいそうですが、
広いステージで歌うことを夢みています。
筆者もよくアパートでギターの練習をしながら、
お客さんのほとんどいないライブを味わっては落ち込んでいました。
だけど、絶対に誰かに届くように夢を諦めずに日々過ごしていたこととリンクします。
一体いつまで続くんだい
一体どこまでいけるんだい
答えは辞書にも教科書にも 好きな小説にも書いてなかった
なるべく傷つかないように 波風をたてないように
恐る恐る息をして 生きるしかなかった
思う様な結果が出なかったり、お客さんが集まらなかったり・・・。
一体いつまで、このまま頑張ればいいのか。
光も終わりも見えずに同じ場所に留まってしまっているように感じてしまいます。
自分を抑えて生きてきたけれど、本当はこのままでは嫌だと、
現状を変えたい気持ちとうまくいかない現実の間で息苦しくなってしまうこともありますね。
誰かの夢が叶った瞬間に 誰かが夢を諦めた
空から降ってくるこの雨は 誰かが流した涙だろう
そうさ、 僕らはじめから夢なんてみないほうがよかったんだよな
限られたポスト、限られた枠、誰もがスターになれるわけではありません。
そんな中、夢を叶えた人を見るたびに、現状の自分との乖離に落胆してしまいます。
こんな気持ちになるのなら、”最初から夢なんてみない方がよかったのかもしれない”。
そう思う気持ちも共感できますね。
でもそれは本心ではなく、このまま終わりたくないというメッセージが読み取れます。
なるべく傷つかないように
かさぶたが剥がれないように
誰かが通った道を歩くしかなかった
誰かの通った道とは、自分自身の成功ではなく、不本意であることを示唆しています。
誰かが夢を叶えた瞬間に 僕はまだ夢にしがみついていた
空から降ってくるこの雨に 傘もささずに
そうさ、報われない涙なんてあるわけないよな
夢にしがみついていたのは、諦めたくないから。
雨を涙に例えていますが、涙を流すほどに本気だという証です。
そんな人の涙は絶対に報われるはずです。
自分を鼓舞しながら、また前進するぞ!という意思を感じます。
誰かの夢が叶った瞬間に 誰かが夢を諦めた
空から降ってくるこの雨は 誰かが流した涙だろう
でもさ、僕はこのまま夢を見続けていたいんだ
夢を見続けていたいんだ
夢を追うことは決して楽な道ではなく、涙を流したり、諦める人もいるでしょう。
だけど、自分はまだ夢を追いたい、夢を見続けていたいという心からの気持ちに気づきます。
それが自分であり、自分らしいと前進しようとしています。
最後に
夢を追う中での葛藤や自分の弱さ、時には諦めかけてしまうけれど、やはり夢を追っていたい!
そんなひたむきで真っ直ぐな気持ちが突き刺さる楽曲です。
自分自身とリンクさせて共感する方も多いのではないでしょうか。(筆者はそうです・・)
よし、また頑張ろう!と思える前向きな「夢終い人」をぜひご視聴ください。