真里さんのオリジナル楽曲の第2曲目、白くて儚く美しいホワイトポピーの花に思いを乗せています。
可愛らしくも、自分の思いと向き合って強く歌う歌声が耳に残ります。
歌詞の中に、”君”が何度も出てきますが、ポピーと君を重ねているのかもしれません。
自分にとって大切なものは何でしょうか。この曲を聴きながら思い浮かべてみてください。
歌詞に迫る
君と会わない間に随分脆くなっていたみたいで
このままじゃ私また明日に迷惑かけてしまうな
失くす痛みを飲み込むことが強さじゃないのでしょう?
吐く場所が見つからないのは私だけでしょうか
以前までは君と頻繁に会っていたのに、最近は会っていなかった模様です。
会わない間に自分が弱くなってしまったような感覚を覚えます。
それは君に”会えなかったから”が理由なのかもしれないですね。
自分の気持ちや悩みを吐き出す場所が必ずしも、誰でもあるわけではありません。
ただ、今はその場所がなくて少し苦しいのです。
揺れないでポピーただそばにいて
この耳が駄目になるなら君の声を最後に
揺れないでポピーまだここにいて
あなたの未来で生きていたい
お花のポピーと君を照らし合わせているのか、それとも儚さを比喩しているのでしょうか。
君と一緒に同じ世界で、隣で生きていたいという願望が読み取れます。
でもそれが叶わないのも事実です。
泣きたい夜に信じるのはあなたひとりだけなのに
記憶も秘密も分け合うことはできないわ
光ってるだけのテレビを少し見てみるけれど、
悲しいけど 窓の外では雨が降ってるだけ
自分の心の拠り所である君に対し、誰にも言えない秘密や悩みを打ち明けたいのに叶いません。
ただ自分の部屋でテレビを見ているだけ、君に頼りたいけれど何もできない自分を表現しています。
汗をかいたグラスか私の涙が太もも濡らす
手を伸ばしても届かないティッシュペーパー
温かいのか冷たいのかわからないまま
ぬぐって、乾いた、心と喉元
グラスの水滴なのか、自分の涙なのか判別がつかないけれど、そんなことはどうでもいい。
ティッシュをとるにも手が届かず、自分の手でぬぐう水滴は温度さえもわかりません。
自分の気持ちがわからなくなるように、次第に心も乾いていきます。
泣かないでもうちょっとそばにきて
揺れないでポピーただそこにいて
この声が駄目になるなら君の名前を最後に
揺れないでポピーまだいかないで
あなたの未来で生きて言いたい
君にもっとそばにいてほしい、君がいない人生ならばこれを最後にしたい。
君への想いは明確なのに、行動に移せない苦しさと若干の諦めが滲みます。
一緒に人生を歩み、君を感じていたい。
そんな気持ちがポピーへの呼びかけに含まれています。
最後に
恋する乙女の願いが綴られているこの楽曲は、
派手な自己主張をするわけではないけれど切実な想いが伝わってきます。
まさにお花のポピーを連想させるような歌詞の構成になっており、柔らかさと儚さに共感を呼びます。
MVのイラストの少女は風に飛ばされてしまいそうなポピーのようです。
心の拠り所であり、好きな君への気持ちを優しく歌っている楽曲に心癒されます。
どこか中毒性のある曲なので、何度も何度もリピートしてしまいます。