見田村千晴さんの「Judgement」をご紹介します!
力強く心に突き刺さる歌声で、人生や自分の真髄を問う歌詞が印象的な楽曲。
日常を送る中で見過ごしていたこと、見ないようにしていた感情に真摯に向き合ってジャッジを問います。
ドキリとすることも、包み隠さずに声を大にして歌う姿が本当にカッコいいです。
2020年にリリースされた楽曲ですが、彼女の個性が沢山詰まっています。
ぜひMVと一緒にご視聴ください。
歌詞に迫る
始まれば終わるもの
捨てちゃえばさようなら
好きか嫌いかどっちだ
アリかナシかでちょうだいよ
そうだ 美しいだろう
裁けるのか 自分を
許せるのか いつか
永遠はないように、人生にも物事にも必ず終わりはきます。
自分の中の曖昧な感情、シンプルに0か100で回答を出したいけれど、
この世の中そんなに簡単にはいかない。
自分を裁くとは一体どういう意味なのでしょうか。
自分の中で確固たる明確な意思のもと行動しているか?という疑問なのかもしれません。
例えば明日がもう来ないとして
最後に食べたいの何ですかって
どうだっていい そんなの意味なんてないから
帰りたい帰りたい帰りたい
人生で最後に食べたいものか何か?会話の中で時々話すことがありますよね。
だけど、そんなことはどうでもいい。
終わりが来るということは、死も意味します。
帰りたい場所は一体どこなのでしょうか。
先延ばしはしないで 白黒つけようよ
どうしてみんなもそうしないのって
怒ってた ひとりで怒っていたけれど
苦しい どうしても苦しい
曖昧な回答や返答、どっちつかずな行動に嫌気が差します。
どうしてみんなもっとはっきりしないの?
そんな現状にひとり怒りが湧いてきます。
もっとこうあるべき、もっとこうなったらいいのに!と自分の中では意思があるのに
周りや世間にそれをわかってもらったり強要することは難しいと気づくのです。
自分の中で苦しさが増幅していくことにまた苦しみます。
見てるつもりで合わない視線
深層心理隠したい未練
何かがおかしい もう分かってるでしょう?
表面上だけで取り繕うような態度は違和感を感じてしまう。
何かおかしいことに、自分だけではなくみんなももう分かっているのでしょう?
そんな問いかけにあなたならどう答えますか。
始まれば終わるもの
捨てちゃえばさようなら
好きか嫌いかどっちだ
アリかナシかでちょうだいよ
そんなんじゃ気付かないうちに
がんじがらめになっていく
疑うんだ 自分を
知りたいんだ
自分の気付かないうちに、様々な感情や曖昧に答えを出してきたことに足を救われるぞ!
そんなふうに自分ががんじがらめにならないように、常に自分に問いかけよう。
もっと自分に正直に生きたい。そんな強い気持ちが読み取れます。
Ah 見えない足枷は ゆっくりなら外せる
Ah あなたの傷痕に 花びらを
0か100かだけの論理じゃ
例外だらけ 難しい時代
曖昧でも愛せますように
すべてが白黒はっきりつけられる社会ではないからこそ、
例外が多いからこそ、曖昧でもいいから愛していきたい。
足枷になっていたものを取り払うには、受け入れるということが必要になってきます。
安全な場所どこですか?
って安全な場所で叫んでる
知ったかぶりで逃げる奴
開き直ってキレる奴
突き刺さったブーメラン
ちゃんと痛くて嬉しい
手遅れとは言わせない
これからを
口だけ達者だったり、都合が悪くなると逃げることしかしない人、
自分は悪くないと開き直ってキレる人も、最終的には自分に返ってきます。
天を向いて唾を吐けば、自分に落ちてくるのと同じように
人々の行いには必ず因果応報があるのです。
今の状態が良くなくても、修正はできる。
だから手遅れとは言わせない、むしろこれからを大事にというメッセージですね。
始まれば終わるもの
捨てちゃえばさようなら
好きか嫌いかどっちだ
アリかナシかでちょうだいよ
じわり暮れてく空も
そうだ 美しいだろう
裁けるのか 自分を
許せるのか いつか
曲の終盤では、色々なものを飲み込んで、受け入れて、
心の器も大きくなり、見える景色も変わってきます。
例えば明日がもう来ないとして
最後に食べたいのは何ですか
冒頭ではどうでもいいといっていたこの問いも、
今となっては大事な問いなのかもしれません。
自分の中の葛藤が段々とれて、ありのままや今の状況も愛す努力をしたからこそ、
周りに対する変化が出てきていますね。
最後に
この世の中は0か100かで判断できることだけではなく、不確実なものも曖昧なものも溢れています。
そんな中で自分の気持ちにどう折り合いをつけていけば良いのか・・。
一旦受け入れて、愛していくことが大事なのかもしれません。
「判定」という意味のJudgementというタイトルが指すものは、
それぞれの心の中に回答があるのかもしれません。
色々なことを考えさせられる深い楽曲になっていますので、ぜひご視聴ください!