conyの「火花」をご紹介します!
5人組バンド、conyの1st album『ひかり』の中の1曲になります。
テンポの良いイントロが思わず身体を揺らしてしまいそうな、明るくキャッチーな曲です。
花火の火花と一瞬の光に閉じ込めたい沢山の想いを歌詞にのせています。
ボーカルのririkaさんのかわいらしくも、切ない歌声で胸の奥がキュンとなります。
ノスタルジーなMVにもご注目ください!
歌詞に迫る
言えない
溢れそうな秘密
消えない
焼きついてる事実
見えない
煌めいて明滅
醒めない
夕焼け 線になる
このフレーズを何度も繰り返し、徐々にコーラスも入ってきて変化があるところが素敵です。
言えない、消えない、見えない、醒めないという韻を踏みながらも、それぞれに意味があり
共感できるフレーズになっています。
つい口にしてしまいそうなくらいの溢れそうな秘密は一体何なのでしょうか。
焼きついている事実は、消したくても消えないような雰囲気があります。
煌めく明滅は見たくても、目をこらしてもなかなか見えないものですよね。
夕焼けの空に思いを馳せているのでしょうか。
誰かが来る前に君をさらう
君とは、自分にとって大切な存在のようです。
誰かにとられるのなら、さらってしまいたい、そんな気持ちが表現されています。
さあ 永遠の夜走る
銀河と孤独の海の底
ベランダで花火
幻 光の痕
ずっと昔から見える
離れられなくなる
ベランダでの花火は、君と一緒にしたのでしょうか。
”銀河と孤独の海の底”とは、君とのかけがえのない時間に対し、楽しさと寂しさが入り混じった感情を表現しているのかもしれません。
言えない
溢れそうな秘密
消えない
焼きついてる事実
見えない
煌めいて明滅
醒めない
朝焼け 面になる
先ほどは夕焼けが線になっていましたが、ここでは朝焼けになっています。
夕焼けや朝焼けは空がオレンジに染まり、自分の気持ちが揺さぶられますよね。
そんな時に、君のことを思い出して空を見上げているのでしょうか。
二人の揃わない鼓動数え
鼓動が揃わないところに真意が読み解けますね。
二人は同じ方向を向いていないのかもしないし、全然違うことを考えているのかもしれない。
そんな二人が一緒にいる時間も残りわずかなのかもしれません。
愛 平衡の空を見る
歪な月に架けるよメロディー
離れてしまっても
孤独はひかれあうの
もっと朧げになる
窓の外眺めた
平衡の空が表現するように、それは均衡のとれている愛であり、どちらかに偏りがあるわけではありません。
君のことを愛していると実感していますが、離れてしまいます。
たとえ離れてしまっても、お互いの孤独が引き合わせてくれると信じています。
さあ 永遠の夜走る
銀河と孤独の海の底
さよならの後で
街灯の影を踏む
ずっと瞼の裏にいる
丸く尖る火花
普段は踏まない街灯の影を今日はなぜだか踏んでしまう、そんな心境になってしまう。
”さよなら”をしても、君との思い出の花火とその火花が目の奥に焼きついています。
これは消せない事実ではなく、永遠に残ってほしい思い出になっています。
火花のように一瞬の時間だとしても、その光は永遠なのです。
最後に
いかがだったでしょうか。
”火花”と”花火”は似ていますが異なるものです。
火花のように儚くも刹那な気持ちを、花火をした時の思い出に投影しているかのようですね。
君との思い出と、離れてしまう運命のこともすべてを、”永遠の夜走る”のフレーズに凝縮されているようです。
MVの間奏の時に出てくる花火がとても美しく、夏の夕暮れ、空、海などの思い出が目に浮かびます。
ぜひ何度もご視聴ください!