COX2さんの「いい子」をご紹介します!
アップテンポでキャッチーな楽曲と、MVでは平成中期のようなレトロな雰囲気も感じられる魅力的な作品です。
題名の「いい子」の通り、服装や雰囲気でいい子とそうでない時の対比を表現しています。
この世で生きていくにはいい子でいた方が生きやすいことを知っていて、いい子のフリをすることも厭わないところが面白いですね。
世間を冷静にみているからこそ賢く生きようという、女子の心の中をリアルに歌っています。
彼女たちの世界観がカッコよくて、インパクトのあるこの楽曲でファンになること間違いなしです!
ここからは歌詞の考察をしていきます。
歌詞に迫る
私いい子
大抵の事は うまい具合に
丸められたら まとめられたら
期待されてる いい子の回答
答えてみたり 外してみたり
世渡り上手な雰囲気がこのフレーズで感じ取れますね。
こんな場面ではこんな受け答えがいいかな、こういう場合はあえて外した答えを言ってみるなど、
大体のことは自分の振る舞いの仕方でコントロールができるのだという自信も見えます。
自分本位ではなく、相手がこういう振る舞いを求めているから提供しようという、自分を俯瞰して行動ができることは誰にでもできるわけではありません。
理不尽すぎる毎日 bad day
口上手い人に負ける bad day
純粋なほど騙される ナンセンス
世渡り上手上りつく頂点
生きてるからには楽に生きたい
上辺はいいこで生きていきたい
心の奥に溜めていく魔界
酒のつまみにて記憶から抹消
理不尽なことも沢山ある日々、純粋でいることで騙されて馬鹿を見ることもあります。
そんな世の中だから、楽に生きられるように自分の生き方もシフトしよう。
結局のところ、本音を言って行動して誰かとぶつかるよりも、皆の求めるいい子でいた方がコスパよく生きられると思ってしまうのです。
上部ではいい子でも、心の中では全然違う自分がいるのも事実で、そんな気持ちはお酒と一緒に記憶から抹消してしまう。
ちょっとずつレベルアップ
ちょっと いい子ちゃんに
ちょっとずつレベルアップ
”いい子ちゃん”という表現が、本来のいい子の意味合いから離れて、演じているなりすまし感を漂わせますね。
本当の良い子であれば、いい子のレベルアップなどと考えません。
計算していい子のレベルを上げているのも賢い証拠です。
私いい子
言うこと聞いてあげる
私いい子
いい子のフリしてる
でもねずるい子
多分気付いてる
だけどいい子 いい子 演じてんの
自分がいい子を演じていること、誰かの言うことを聞いているお利口さんであること、おそらく周りも気付いているでしょう。
いい子のフリをしている、本当はずるい子でもいいじゃないか。
誰にもマイナスなことはないのですから。自分自身が窮屈にならなければ良いのです。
綺麗事ばかりの社会ではないですし、自分で責任を持って生きている以上、振る舞いも個人の自由ですよね。
いい子 いい子 いい子 いい子
E子 E子 E子 E子
いい子とE子、このフレーズでは何度も連発しています。
いい子から名前までE子になっていて面白いポイントですね。
これは世のため? きっと自分のため
笑顔つくります 頭下げます
評価されていく いい子の点数
稼いでいくの 1ポイントGET
きっと世のためでも自分のためでもあるのではないでしょうか。
自分が評価されるようポイントを稼ぐためのいい子。
笑顔で頭を下げることも世の中では悪いことではありません。
でも、自分を押し殺していないかが心配になってしまいますね。
この人の本心はどうなのか、本当のところ何を考えているのだろう?と周りから思われることもあるでしょう。
どうせなら 損するより
得したいね 人生やんね
あれよと 騙されて
好きになって また会いにきて
純粋にまっすぐに生きていると損をすることの方が多いのかもしれません。
そして社会とぶつかることも沢山あります。それがいいのか悪いのかではなく、どう生きるかは個人の自由。
損をせずに得をしたいからこう生きる!と決めているのであれば、それもまた一つの生き方です。
ただ、人生でまったく損をせず生きることはできないので、どこかでこの生き方にも歪みは出てくるでしょう。
パパママも 知らないけど
明日もきっと 変わんないけど
いい子のレベルアップをして日々ポイントを稼いでいるけれど、時々自分自身に問うているのかもしれません。
パパママはきっと、自分の演じるいい子をよく思わないだろう。
いい子を演じていることに時々疲れてしまう自分がいるのも事実。
それでも生き方を変えようとは思わず、明日もきっと同じように生きていく。
達観したような、自分をマーケティングしながら生きているようなイメージですよね。
最後に
いかがだったでしょうか。
アップテンポで、一度聴くと耳から離れないくらい癖になる楽曲ですね!
歌詞ではこの世の中を冷静にみて、どうしたら上手に生きていけるかを考えて行動しています。
そんな自分の表と裏の顔もちゃんと知っているのです。
感情に振り回されて自分自身に翻弄されるようなことはなく、達観した生き方にあっぱれです。
現代を生き抜くには、少なからず必要なことだったりするのかもしれません。
ぜひMVと一緒に何度もご視聴ください!