市野美空さんの「AVALON」をご紹介します。
優しいギターの音色から始まるこの曲は、日常の喧騒に疲れた私たちを癒してくれます。
あたたく包み込んでくれるようなその歌声は、重たい荷物を下ろして木陰で休憩するような感覚です。
木々の中をギターを弾いて歩く姿、自然の美しさや静けさを感じるMVになっていますので、ぜひチェックしてみてください。
曲のタイトルの「AVALON」とはケルト伝説に登場する楽園の島という意味を持ちます。
自分のいる場所にも春がきたり、楽園のような居場所になる。
ここからは歌詞の考察をしていきます。
歌詞に迫る
鮮やかな光が頬に宿る
そこはアヴァロン
やがてここにも朝が来る
目を閉じたまま
今自分がいる場所はどんなところなのでしょうか。
鮮やかな光は色を持っているようで、虹色のようなイメージを抱きます。
まるで楽園の島のように美しく、穏やかで優しい場所が包み込んでくれます。
そして朝が訪れます。そこではどんな日々を過ごすことができるのでしょうか。
退屈、辛さ、悲しみなどは存在しないのかもしれません。
窓辺に咲いた花には
敵わない 気がした
やがてきみにも春が来る
ひと知れず 恋をした
窓辺に咲いた花がとても美しく、自分には敵わないと思ってしまう。
それは花を比喩した、”他の女性”なのかもしれません。
私が恋をした君にも春が来るだろう。でも、私の恋は実らないのだろうか。
帰れない 帰らない
なぞる旅路 さんざめく
やがてここにも春が来る
しろい頬が熟れてゆく
なぜ帰れないのか。自分の意思で、過去にいた場所にはもう帰りたくない。
歩んできた旅路を振り返ってみて、改めてそう思うのです。
そしていずれここにも春が来て、時は過ぎていきます。
旅の中での自分の心境の変化、恋をしたこと、すべてが人生の一幕。
春が意味することは、時の流れだけでなく、心が躍ることも含んでいます。
長い冬を耐えて、春を待つ。頬も熟れるように変化していくのですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
心の奥底にそっと寄り添うような歌声が、凝り固まった身も心もほぐしてくれます。
小さな変化の連続、季節が巡るように私たちも変化していくのです。
そんな心模様が丁寧に描かれています。
心穏やかに、少し休みたい時にぜひ聴いてみてください。
優しい気持ちになります。
関連リンク