都会的な雰囲気を醸し出すイントロ、そして低めの声でボーカルが歌い出します。
ラップのように言葉を重ねた後に、サビではハイトーンボイスになるので、最初「お!」となります。
Aメロとサビで全然表情が変わるので、そこも注目です!
思い通りにいかない自分の人生を少し男性っぽい話口調で歌っているので、歌詞にもぜひご注目ください。
歌詞の内容に迫る
もうずっと好きじゃない最寄駅
改札抜けて
人混みにだいぶ溺れちゃう
生きる糧なんてなにんもなくて
ただ、ただ、ダラダラ生き永らえて
スッカラカンの
ツマラナイニンゲンなんです
日々目にするもの、自分の日常、そんなすべてが嫌になってしまいます。
理由は、自分自身が思った通りの人生ではなく、自分のことが嫌いだから。
自分自身をツマラナイニンゲンと評すのは、自暴自棄だったり自信がない気持ちからです。
そうだな、思えば
今日は昨日の延長線
新しい日が来る感覚はとっくにない
それがどうってこもない
日常に紛れた正常な感情
毎日同じような日々で新鮮味もなく、人生そのものに少し諦めが混じっています。
本当はそれが異常なはずなのに、それさえも普通になってしまっている現実。
それさも案の定、異常
今更何がしたいとかないだろ
いつも通り 程遠い
やはりそれが異常だということはわかっています。
でもだからといって何か変わったり、変えることができないもどかしさを感じています。
フツーふつう普通に
生きているだけなのに
なぜこんなにも虚しいの 教えてよ
ドレもコレもソレも
手に入らないなんて
あー負け戦やってらんない
こんな人生クソ喰らえよ
本当は人生こんなはずではなかった、思ったようにいかない。
望んでも自分には手に入らず、虚しい気持ちが非常に表れていますね。
喪失感があるわけじゃない
特別嫌なことがあるわけでもない
ただ生きた心地がしない
あの夏の夕暮れが分からない
まるで人間を被った空虚だ
そんな悲しい顔をするなよ
上を向いて歩けない奴だっているさ
この気持ち、共感できる方は多いのではないでしょうか。
何が不満なの?何が原因なの?と聞かれても、答えはきっとないのです。
ただ自分の中に生きた心地がしない、それだけなのです。
小さな頃はもっと無邪気でピュアで、まっすぐに明日を見据えていたはずなのに、
今の自分にはわからなくなってしまったのです。
賞味期限の切れた夢はゴミだ
そんなことずっと分かってるよ
分かってるよ、分かってるよ
心の痣が疼く
以前の自分には夢があったのに、年齢を重ねてなかなか夢を語ることもできなくなってきました。
誰が決めたわけでもないですが、子供の頃に比べて社会は厳しく、
実現できずに夢を語ることがタブーになってきている空気を感じているのですね。
わかっているけれど、本当の自分は諦めたくない、だから心が疼くのです。
なりたかった夢はなんだ?
時間は止まりも戻りもしない
トオイとおい遠い日の
夢を見ていたんだ
ただキミがいて空は晴れていて
自分の夢はあるけれど、時間は進む一方です。
キミがいて、希望に満ちていたあの日を思い出しています。
死にたくなった
アレもキミも全部
手に入らないなんて
もう終わりやめにしてやるよ
そうだ全部クソ喰らえ
こうしたい、こうなりたかった、こういう人生でいたかった、そんな気持ちが
現実によってどんどん砕かれていきます。
隣にいたキミも、追いかけていた夢も、あれもこれもすべてが。
その残酷な現実に、死にたくなってしまうのでしょう。
アレもコレもソレも
ダメだと言われてきたんだ
いつからか一目を気にしてはさ、
夢を語れなくなった
いつかいつかを先延ばした
このぬるま湯で
もう終わりなんて言わないよな
まだクソ喰らわしてないだろ
ここから自分の反骨精神が湧いてきます。
ずっと現実から目をそらして言い訳を言っていましたが、
世間に、そして自分を馬鹿にしてきた人にまだギャフンと言わせてないじゃないか!
そんな気持ちが読み取れます。
なあ、そうだろ?
いつも必死に守ってきたプライド、
隠したかった
見られたくないものずらりと
今ここで吐き出して向かえるか?
自分の一番嫌な部分、プライドが邪魔して本音を言えなかった。
そして自分をさらけだして、もう一度頑張ることができるのか?
自分を鼓舞していますね。
フライトすらまだしてない、
弱音しか吐いてない
遅すぎた、なれなかった、
後悔はもう何回も聞いた
プライドすら
思い出せなくなったか?
じゃあそろそろ行こう、
マイペースにゆらりと
フライトとは、助走を指し、まだ何もしていない自分を表しています。
何度も挫けたからこそ、今まで沢山の弱音を吐いてきたのでしょう。
でも今度こそ、もう一度走り出す時がきました。
知らぬ間にかけてたプレッシャー
「自分らしさ」
闇雲に貼り付けたステッカー
みたいに、ファッションの一部
こうありたい、こうなりたい、
理想が滲む
自分の理想、そして現実。
頭と心に焼き付けていた自分の鎧に苦しんできました。
事実、そうじゃなかった、だけど
今日まで生きてこれた、だから
奇跡に近いその一歩を
焼き付けろよ
思った通りの人生ではないけれど、生きてこれたことを賞賛しています。
歌詞の冒頭では、こんな人生クソ喰らえと叫んでいましたが、
人生捨てたものじゃない、と背中を押してくれているようです。
さいごに
いかがだったでしょうか?
歌詞が非常に刺さりますね!
叶えたい夢がある方は特に共感できる楽曲だと思います。
ぜひくじけそうになった時は聴いてみてください!