京夏さんの優しい歌声で奏でる春の歌です。
懐かしい青春時代を思い返して、桜と涙を対比させた歌詞が素敵です。
ピアノの音色と春らしいメロディーに心が癒されます。
ぜひ河津桜のMVと一緒にご視聴ください!
歌詞に迫る
私だけかな まだあの頃の
思い出に恋をしているのは
息が詰まって苦しくなるの
でも忘れないよう願うの 不思議ね
同じ空の下 生きているはずなのに
あなたは遠い記憶の中でしか生きてないみたいよ
あの頃の思い出とはいつを指すのでしょうか。
きっと、学生時代の淡い恋心を思い出しているのでしょう。
あなたとの大切な思い出は、思い出すと少し苦しくなりますが、
同じ空の下で彼も生きていると思いを馳せます。
でも現在の彼が何をしているかはわからない。
ずっと自分の記憶の中で生き続けます。
桃色の風が吹いて
ひらり涙がこぼれた
またいつかね またいつかねって手を振る あの日を忘れない
”桃色の風”とは、春のイメージと恋のイメージを掛け合わせて桃色に感じるのかもしれないですね。
まるで桜の花びらのように涙を”ひらり”と表現するところも情緒的です。
いつの日かまた会えたらいいなと心の中で思い続けます。
色が褪せるほどの
人混みに彷徨う心は流されてく
きっと気持ちは同じだったはず
なぜ忘れることを選んでしまったの
人混みの中で自分の中の思い出や恋の色が褪せてしまうような感覚に陥ります。
経過する時間、さまざまな出来事・・。
二人は同じ気持ち同士(好き)だったはずなのに、
お互い違う道を歩いていくにつれ、結果忘れることを選ぶはめに。
しかし、自分の中では忘れたくないと思っています。
卒業までまもなく 一度だけの夢
あなたと帰り道待ち合わせた
校舎の裏 目もあわせられずに
桃色の風が吹いて
ひらり、涙がこぼれた
またいつかね またいつかねって手を振る あの日を忘れない
お互いを想い合っていても、学生の頃は恥ずかしがったり、ピュアな気持ちで大胆なことはできません。
一度だけの夢、それは二人で帰り道に待ち合わせて帰ること。
最初で最後の思い出に、目も合わせることができないまま、この時間を噛み締めます。
同じ道を歩めないないことを知って涙がこぼれたことも、ずっと心の中で忘れることはありません。
桃色の風が吹いて
ひらり、涙がこぼれた
またいつかね またいつかね って手を振る あの日を忘れない
またいつかね またいつかね って手を振る あの日を
あの日を 忘れない
きっとまたいつか会える、そう信じて今日も生きています。
自分の心の中にある素敵な思い出は、時に自分を強くもさせるし、弱くもさせます。
でも、春になるたびにきっとこの思い出を心の引き出しから出して、思いを馳せるのでしょう。
最後に
春、卒業、恋、別れ・・。春にはさまざまな想いがつきまといますが、
淡い恋の思い出はずっと心に生き続けるのですね。
出会いと別れの季節だからこそ、桜の花と桃色の風がより一層彩ります。
誰もが一度は経験したことがあるかもしれません。
ぜひあの日の春を思い出して、この楽曲に浸ってみてください。
切なくも優しい気持ちになります。