nacoさんの「pisca-pisca」をご紹介します!
自分の夢、憧れ、そんなスポットライトの下の自分を追い求めるも、頑張ってもなかなか手に入らないもどかしさを歌っています。
「pisca-pisca」とは、点滅するライトを指します。
自分の追いかけている場所に立つ人を羨んでしまうけれど、どうしても諦められない夢と葛藤の間でもがく気持ちは共感する方も多いのではないでしょうか。
優しく語りかけるようなnacoさんの歌声が耳に残ります。
MVも「pisca-pisca」にちなんでネオンライトと、太陽の光の対比が美しく、ぜひ映像と一緒に楽曲の世界観を堪能していただきたいです。
歌詞に迫る
すべての光という光に 憧れてしまっている
重低音が鳴り止まない 世界はまだ眠らない
すべての光という光は 誰かのためにあるの?
それはきっと平等じゃない 世界は実に残酷だ
光と闇は対極にあるように光の裏側には苦しさや辛さ、得るものが大きい分、失うものもあります。
それでも光を追い求めてしまう自分がいるのです。
そして「光」を夢やポジション、なりたい像に比喩して歌っていますね。
誰にでも平等ではない現実を物語っています。
眩いほどのスポットライト 目線の上のステージも
手に入るなんて思ってた バカみたい、って笑えば?
夢を追いかけはじめた時は、眩いスポットライトも純粋な憧れでしたが、
追いかければ追いかけるほどにそれは遠のくように感じます。
頑張れば手に入ると思って、がむしゃらに走っても届かない。
そんな結果の出ない自分が惨めに思えて、このような表現になっているのかもしれません。
努力が報われなくて変化のない日々を過ごしていると、まさにこんな気持ちを味わいますよね。
でもその日々は実はとてもキラキラ輝いているのです。
pisca-pisca
欲しいもの 欲しかった場所が 何ひとつ手に入らないのに
夢見ることをやめられない
遠くで信号が滲んだ 涙で何も見えなかった
いつか いつか
夢を追いかけていても、勝算がなかったり、前進しないと諦めてしまう人も多い中、
どうしても諦めることができない、強い気持ちが読み取れます。
そもそも諦めることができたなら苦労しませんが、それほど自分の中で夢を叶えたいというパッションがあるからこそ、涙が出て苦しいのですよね。
いつか叶うと信じて。
すべての光という光を 受け止めるヒトもまた
羨望の先の誰かを 追いかけてるだけだろう
地下へ続く階段と 埃まみれのステージで
生きているなんて思えたの 若かった、なんて笑えば?
光を受けて輝いている人でも、その人にも同じように追いかけている人がいるはずです。
つまり、誰もが”これでよし!”と満足することはなく、皆何かを追いかけているということ。
夢を追いかけ始めた時は、今いるステージから絶対に光輝くステージへ挑むのだ!と思っていました。
しかし時が経って夢がまだ叶わない現状では、その過去ですら胸を張れない自分がいます。
でも決して無駄なことはありません。必ずその時間も経験も自分を強くしてくれるのです。
pisca-pisca
欲しいもの 欲しかった場所が 何ひとつ手に入らないのに
夢見ることをやめられない
遠くで信号が滲んだ 涙で何も見えなかった
いつか いつか
この曲の中では最後まで夢は叶わず、志半ばでありますが、
自分の中から溢れる熱い気持ちがある以上、真の意味で輝いていると思います。
最後に
サビの「pisca-pisca」が耳に残り、どことなく切なさも感じるこの楽曲は、
同じように夢を追う人へのエールにもなりますね。
時に孤独を味わい、自分だけがこんなに苦しい思いをしているのかと思ってしまうこともありますが、
この曲に自分を投影して共感することも多いと思います。
今頑張っている人、将来を考えたり、過去の努力のサンクコストを比較してこの先どうするか悩んでいる人、ぜひ「pisca-pisca」を聴いていただきたいです!