茜さんの透き通る歌声と、包み込んでくれる優しさが全面に出ている楽曲です。
ウクライナの戦争をきっかけに書いた楽曲で、自分の人生は自分のもののはずなのに、
その運命は他人に委ねらていることの恐怖、矛盾に心を痛めている方が多くいます。
茜さんの生きることや自由の素晴らしさ、後世の子どもたちに平和な未来をこめた
希望の歌です。
歌詞に迫る
誰かが笑えば
笑いの輪ができる
転んでできた擦り傷の
痛みはどこかに消えた
自分が悲しい時でも、誰かが笑っているのを見ると少し救われます。
笑いの輪は連鎖して周りをハッピーにしますよね。
転んでできた傷の痛みさえも忘れてしまえます。
誰かが泣いたら
誰も近寄らない
1人で泣くのは怖いから
だんだん悔しくなってく
手を差し伸べる勇気があれば
握りかえせる強さがあれば
笑いが連鎖するように、悲しみも連鎖するから、
泣いている人には近寄らないのでしょうか。
そうではありません。手を差し伸べる勇気がないからなのです。
誰でも1人で泣くことが怖いことを知っている、だからこそ手を差し伸べたいと思います。
空はどこまでも青く
風は頬をかすめる
咲き誇る花の理由を
僕たちは知っている
空は広くて青い、綺麗に花が咲き誇ることは、まさに生きることである。
自分が生きていること、こうして花を愛でることができる心があることを幸せに感じています。
誰かに優しくすると
少しだけ損をする
心がすり切れはじめたら
返してほしくなる
誰かに優しくすることは、自分の中の強さがないとできません。
人は余裕がない時には人に優しくすることができないように、誰かに気持ちをお裾分けをするので
”心が擦り切れはじめたら”という表現なのかもしれません。
優しくした相手が必ずしも感謝を示してくれるわけではなく、時には嫌な思いをすることもあります。
そのような時は、私の心を返して!と思ってしまうのも無理ありません。
知らないものを知らないままで
生きていけたら
どんなに幸せだろうか
”知らないもの”、それは相手を憎んだり争ったりすること、戦争もそうですね。
知らずに生きていけたなら・・そんな希望を込めています。
心を閉ざした兵士の瞳
何も語らない人の山
命が消えるその理由を
私たちは知らない
まさしく戦争の悲惨さを表しています。
冒頭で”咲き誇る花の理由”を私たちは知っていると歌っていることとは反対に、
なぜ命が消えなくてはならないのかがわかりません。
誰かが奪っていいものではないのに、無惨に消えていく命に心が痛み増す。
地平線の向こう側
雨上がりにかかる虹
大人が鳴らす平和の鐘を
子供達は待ってる
あたりまえに来る明日を
世界が祈ってる
”雨上がりにかかる虹”は、「希望」を意味しているのかもしれません。
大人がつくりあげたこの世界、これからは子供たちが平和に暮らせる世界をつくっていきたいですね。
誰かによって一瞬で奪われてしまう命や日常ではなく、あたり前の日々を誰もが迎えられますように。
最後に
ウクライナ戦争を題材にできたこの楽曲は、平和と人々の幸せを強く願ったメッセージが込められています。
歌詞の中に出てくる青い空もMVとリンクし、楽曲全体が心を揺さぶります。
世界中のどこかで争いが起こることは歴史を繰り返してもなくならず、辛く悲しい思いをしている方がたくさんいます。
茜さんのように希望をこめた歌は、人々の心を癒すことでしょう。