茜さんの新曲「色」をご紹介します!
人間は一人では生きていけません。
しかし、人と関わることで傷つくことも、傷つけてしまうこともあります。
それは、誰かと関わっている証なのです。
でもそれを怖がって、面倒臭がって関わりをあえてしない人もいます。
関わることで成長したり、人生の色が豊かになったり、深みが出るものです。
そんな想いを「色」という表現で描く茜さん。
彼女の美しい歌声とともにMVもぜひご覧ください。
歌詞に迫る
これでいい
これでいいんだと
言い聞かせながら
わからせるように
呟いていた
自分に言い聞かせる時って、実は本心ではなかったりします。
頭で考えることと、心で感じることが違うのが人間だったりしますよね。
”これでいい”とは、いったい何を表しているのでしょうか。
微かな期待も
今の私には
泣くことよりも
酷に思えて辛く思えて
期待をすると、思う通りにいかなかった時に落胆が大きいものです。
だから泣く方がまだダメージが少なくて、微かな期待でも今は辛いと思ってしまいます。
誰の目にも
止まらぬように
雨に巻かれて
明日を眺めた
それが私の
当たり前で
あなたに隠した
言えない秘密
誰の目にも止まらないという表現から、目立つことをせずにひっそりと生きている姿が目に浮かびます。
”あなた”とは、きっと想いを寄せる人(必ずしも恋愛というわけではない)だと思われます。
泣いたのはあなたのせい
わけもなく傾けた傘でも
透明に生きる私の
濡れる肩に気づいた人
あなたのことを想って涙を流し、あなたのことを想って過ごしている。
”透明に生きる私”というのは、自分の色を出さす、個性や意見を消して生きてきた印象です。
そんな自分に、唯一気づいてくれたのが”あなた”だったのです。
自分だけの世界に、誰かが声をかけたり、気にしたりして関わってくれることは素直に嬉しいですよね。
これがいい
これが欲しいんだと
言えないまま
望みかたまで 忘れていた
今までは”これでいい”と言い聞かせてきましたが、
あなたにあってから”これがいい”という意思が出てくるようになりました。
それは、あなたともっと一緒にいたい、あなたともっとこうしたいなど、
相手がいることによる希望なのかもしれません。
自分が望むことをずっとしてこなかったため、どう望んでいいのかすら忘れてしまったようです。
私になぜ
笑って見せたの
真似事でも
おんなじ顔で
笑えていたら
染まれたなら
おんなじ色に
自分に笑いかけてくれた人、今まで自分だけの世界で生きてきたけれど、
その笑顔に気持ちが救われます。
自分も同じく笑えたなら、あなたと同じ色になれるのに。
この情景から、その時は笑い返せなかった、少し後悔が残ります。
次こそは同じ色に染まりたいと思うようになります。
泣いたのはあなたのせい
意味もなく溢した言葉でも
透明に生きる私に
はじめて色をくれた人
主張をせずに流されて生きてきた自分ですが、
あなたが色をくれたことで、今までとは少し違う自分になります。
それは相手との関わり方に悩んだり、思う様に振る舞えなかったり、
楽しいことばかりではありませんが、新たな感情をたくさん味わえるのです。
自分だけの世界だと意固地になったり、広がりなかったり、共感できないこともありますが、
誰かと関わると喜びも2倍になりますよね。
泣いたのはあなたのせい
ただ隣で笑い合えるそれだけで
透明に見えてた世界が
色づいてく染まっていく
私に気づかせた人
隣で笑い合えるだけで幸せ。
今までの世界に色がついて、新しい世界をみることができました。
泣いたことは必ずしも悲しいことではないかもしれません。
もしかすると、今までの自分を受け入れてくれることへの喜びであったり、
浄化である可能性もあります。
最後に
人と関わることを考えさせられるこの楽曲は、
自分の中での心の変化が繊細に表現されていて、とても優しい気持ちになれます。
傷ついた時、一歩前に踏み出したい時、癒されたい時にぜひ聴いていただきたい曲です。
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