cephaloさんの「時化空」をご紹介します!
独特な世界観でリスナーを誘うスペシャリスト。
イントロのギターの音色が心を揺さぶってきますね。
ボーカルfukiさんのロートーンでささやくような歌声、何かを訴えるような切ない歌声がさらに胸に響きます。
MVではメンバーの演奏シーンがスローモーションで、周りの景色だけ早く進んでいたり、面白い構成になっています。
自分の心と対話するような歌詞の内容も共感するところがあるかと思います。
ここからは歌詞の考察をしていきます!
歌詞に迫る
せめて丁寧に終わろう
変われない僕は
破滅快楽主義だから
救えないな
せめて海岸に移ろう
目に映るものさえ綺麗ならば
マシだろうか
”終わろう”とは何を意味しているのでしょうか。
もしかすると人生の終わりを意味しているのかもしれません。
自分を取り巻くものや出来事に心が耐えられなくなると、破滅の方へ行くこともあります。
そんな自分の傾向や性格を知っているからこそ、目に映るものさえ綺麗ならば、その感情も和らげることができるかもしれない。
そう思って海岸にいくのでしょう。
僕は大した毎日じゃないから
わからないけれど
話したいんだ
文字と文字の間を辿って
読み取って 重なって 落ちる
誰かと比べると自分の毎日が大したことがないと思うのかもしれませんが、その中でも希望はあります。
”話したいんだ”は誰と話したいのでしょうか。
決まった誰かなのか、それとも誰でも良いから話したいのか。
チャットやメールのやり取りではなく、話したいというところがポイントですね。
言葉と言葉の空白、余韻、表情、文字にはできない何かを読み取ろうとしています。
どうでしょうこれが
君の望む言葉ですか
疲れたよ
どうでしょうこれも
君の望む姿なら
僕は
君の望むものを今まで提供してきたせいか、疲れてしまいます。
自分にとって君の存在は大事ではありますが、ずっと君の求める自分で居続けのは窮屈になってしまいます。
君に嫌われることが怖くて、君を失ってしまうことが怖くて自分らしく思いのまま生きられない、振る舞えないのかもしれません。
せめて丁寧に終わろう
変われない僕のこと
馴染めない街のこと
”馴染めない街”とは、今まで過ごしてきた場所を手放して新しい街で生きているのですね。
今は馴染めなくても、いずれ馴染めるようになるといいですが、”変われない僕”という表現からそれが難しいことを感じますね。
せめて海岸に移ろう
目に映るものだけ綺麗だったから
守れたよ
馴染めない街の中でも海岸に行けば、少しは心が落ち着く。
それは目に映るものが綺麗だから心も穏やかでいられるのです。
破滅しないでいられたということが”守れた”という意味なのでしょうか。
自分の心がざわつく場所か海岸に来たことで安定を取り戻すことができたのかもしれません。
どうでしょうこれが
君の望む言葉ですか
疲れたよ どうでしょうこれも
君の望む姿なら
僕は
足の感覚ない
耳から貫通する痛みがほら
ちらつくから嫌だな
自分の衝動や破滅の感情が生まれる前の予兆でしょうか。
足の感覚がないことも、耳の痛みも、何かを警告しているようなイメージですね。
部屋は空っぽで
思ったより平然と時が廻る
意味がなくとも生きてゆけるなら
それなら
自分が思うほど現実は混沌としていない、何かを求めず生きるのならできるかもしれない。
少し冷静になっている自分がいます。
君に対しての背伸びや、気に入ってもらえるような振る舞いは、もしかすると手放したのかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか。
イントロではギターの音色を聴かせてくれて、独自の世界観へいざなってくれるような感覚を覚えます。
生きるうえで、自分の性格や特性を理解しているからこそ、自分を守るために行動をしているのが伝わってきます。心がかき乱されないように、美しい景色の中にいようとするところは共感です。
自分の心と対話するような歌詞の内容ですが、メロディーの中でも静と動が入り混じっており、
人生そのものを表現しているようでした。
リスナーの皆様はどんな感想を抱きましたか?
ぜひ何度もご視聴ください!